確定申告の時期が近づいているが、ダウンロード版e-Taxソフトのインストールに手こずったので、備忘録として残す。
ウェブ版では対応できない用途
近年、確定申告はウェブ版e-Taxで事足りるケースがほとんどであり、利便性も高い。しかし、特定用途では、いまだにソフトウェア版のe-Taxが必要となるのだ。
具体的に今回ハマったのは、「国外財産調書」の提出である。これはウェブ版では提出できない。国税庁はもっとウェブ版の機能を充実させるべきだと痛感する。
インストール時の問題点
インストール自体は、公式ウェブサイト「e-Taxソフトについて | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」に手順が記載されている。しかし、この手順どおりに進めても、インストーラーが正常に終了しない問題が発生する。ネット上にも、同様の事象に関する記事が多数確認できる。

直面した問題と、その解決策は以下の2点。
1. Javaランタイム(JRE)の必要性
公式情報における最大の問題点は、Javaランタイム(JRE)の必要性が記載されていないことだ。
JREが導入されていないとインストールが終わらないのかどうかは断定できないが、JREを導入したところ、インストーラーが正しく終了した。
インストールが止まってしまう場合は、まずJREがインストールされているかを確認するのが良いだろう。
2. 互換モードでの実行
ネット上の情報にもあるとおり、インストーラーを互換モードで実行する必要もあった。今回、インストーラーのプロパティから**「Windows Vista互換モード」**で実行したところ、正常にインストールが完了した。
結論と国税庁への要望
ダウンロード版e-Taxソフトは、インストールに手間がかかるだけでなく、Windowsでしか動作しない、スマートフォン内のマイナンバーカードが利用できないなど、ウェブ版に比べて利便性が著しく低い。
特定の手続きのために、利用者側にこのような負担を強いるのは不当である。国税庁は、ウェブ版e-Taxの機能を速やかに充実させ、ダウンロード版の利用を不要とすべきだ。
(この記事は、2025年10月時点での情報)

