カテゴリー: IT

  • Windows 11にXPS Viewerをインストールする

    Windows 11にXPS Viewerをインストールする

    Wndows 11でXPSファイルを参照する機会は多くないとおもうが、必要に迫られてインストールしようとしたら、XPS Viewerがコントロールパネルのインスコにでてこない、Document Writerはあるのに。

    そんな場合は、慌てず騒がず、管理者モードでコマンドラインを開いて、以下のコマンドを実行

    DISM /online /Add-Capability /CapabilityName:XPS.Viewer~~~~0.0.1.0
  • ダウンロード版e-Taxのインストールにハマッたのでメモ

    ダウンロード版e-Taxのインストールにハマッたのでメモ


    確定申告の時期が近づいているが、ダウンロード版e-Taxソフトのインストールに手こずったので、備忘録として残す。

    ウェブ版では対応できない用途

    近年、確定申告はウェブ版e-Taxで事足りるケースがほとんどであり、利便性も高い。しかし、特定用途では、いまだにソフトウェア版のe-Taxが必要となるのだ。

    具体的に今回ハマったのは、「国外財産調書」の提出である。これはウェブ版では提出できない。国税庁はもっとウェブ版の機能を充実させるべきだと痛感する。

    インストール時の問題点

    インストール自体は、公式ウェブサイト「e-Taxソフトについて | 【e-Tax】国税電子申告・納税システム(イータックス)」に手順が記載されている。しかし、この手順どおりに進めても、インストーラーが正常に終了しない問題が発生する。ネット上にも、同様の事象に関する記事が多数確認できる。

    e-tax installation stopped

    直面した問題と、その解決策は以下の2点。

    1. Javaランタイム(JRE)の必要性

    公式情報における最大の問題点は、Javaランタイム(JRE)の必要性が記載されていないことだ。

    JREが導入されていないとインストールが終わらないのかどうかは断定できないが、JREを導入したところ、インストーラーが正しく終了した。

    インストールが止まってしまう場合は、まずJREがインストールされているかを確認するのが良いだろう。

    2. 互換モードでの実行

    ネット上の情報にもあるとおり、インストーラーを互換モードで実行する必要もあった。今回、インストーラーのプロパティから**「Windows Vista互換モード」**で実行したところ、正常にインストールが完了した。

    結論と国税庁への要望

    ダウンロード版e-Taxソフトは、インストールに手間がかかるだけでなく、Windowsでしか動作しないスマートフォン内のマイナンバーカードが利用できないなど、ウェブ版に比べて利便性が著しく低い。

    特定の手続きのために、利用者側にこのような負担を強いるのは不当である。国税庁は、ウェブ版e-Taxの機能を速やかに充実させ、ダウンロード版の利用を不要とすべきだ。


    (この記事は、2025年10月時点での情報)


  • OneDriveは悪くない Windowsインストール時のトラブルは、マイクロソフトが悪いんだ

    OneDriveは悪くない Windowsインストール時のトラブルは、マイクロソフトが悪いんだ

    なにを言っているんだ、と思われるだろう。OneDriveはマイクロソフトのストレージサービスであり、そのマイクロソフトが悪いとはどういうことか。

    悪の根源は「勝手に同期」と「5GBの壁」

    マイクロソフトが悪いのは、Windowsセットアップの際に、ユーザーの意図しないところでOneDriveとの同期を勝手に始めてしまうことである。しかも、無料アカウントの容量はわずか5GBしかない。

    旧バージョンのOSから新しいOSへ移行する際、マイドキュメントフォルダの内容をそのままOneDriveへコピーしようとし、結果的に5GBの容量をオーバーしてしまい、様々な問題が発生する。この一連のトラブルの根本的な原因は、Windowsを提供しているマイクロソフトにある、という話だ。

    有償プラン利用者は至極快適

    しかし、この問題を裏返して考えると、Microsoft 365を有償契約しており、1TBといった十分な容量のOneDriveを利用している場合は、その使い勝手は極めて快適である。

    マイクロソフトの理屈も理解できる。Microsoft 365を有償プランに移行させるため、あえて5GBという制限のあるOneDriveを提供し、容量不足を感じさせて、有償プランへの加入を促したいという思惑があるのだろう。問題は、その誘導策をあまりにも性急に、一気に実行しようとしてしまった点にある。

    100GBファイルを5GBのストレージへ:想定できたトラブル

    例えば、マイドキュメントに100GBものファイルがあるWindows 10からWindows 11へ移行させる際、基本的にはマイクロソフトアカウントが必須となる。結果として、5GBのOneDriveに100GBのファイルを自動でコピーしようという動きが始まり、当然のようにトラブルが発生する。これは、容易に想定できたシナリオである。OneDriveの同期をユーザーが手動で実施する形にしていれば、これほどの大ごとにはならなかったはずだ。

    iCloudとの比較に見る「失敗」

    おそらく、マイクロソフトはiPhoneとiCloudのケースを参考にしたに違いない。無料のiCloudも容量は5GBである。しかし、iCloudの場合に同様の問題が起こりにくかったのは、iPhoneの買い替え時であっても、iCloud経由で全てのファイル同期が行われるのではなく、主に本体間でファイルのコピーが行われるからである。

    例えば、128GBのiPhoneを所有していて、画像データが満載であったとしても、256GBの新しいiPhoneに買い換えた場合、iPhone内のローカルストレージ間でファイルがコピーされるため、必ずしも有料のiCloudプランに加入する必要がないという状況だ。Windowsのケースとは状況が異なっている。

    日本マイクロソフトの「やっちまった」点

    一方、日本マイクロソフトについては、もっとうまく立ち回れたはずだ。なぜなら、日本市場ではMicrosoft Officeのプレインストール率が非常に高い。しかし、PC購入時に付属しているOfficeは、サブスクリプションベースではなく、買い取りライセンスである場合が多い。これは日本マイクロソフトの「やっちまったな」という点だ。

    プレインストールをサブスクリプション版にしておけば、OneDriveの5GB問題の発生は避けられた可能性があった。サブスクリプション版の場合、1年後に「金払え!」という事態になるため、その時点でのクレームを恐れたのかもしれないが。

    結局、OneDriveは「使える」

    まあ、いずれにせよ、十分な容量が確保されているOneDriveの使い勝手は決して悪くない。それどころか、Word、Excel、PowerPointを日常的に使い、オンラインストレージにファイルを保存するという使い方をするならば、OneDrive一択であることに間違いはない。

  • Surface ProにWindowsをクリーンインストールする方法

    Surface ProにWindowsをクリーンインストールする方法

    Surface Proを長く使っていると、動作が重くなったり、ストレージの空き容量が少なくなったりすることがあるだろう。そんなとき、思い切ってWindowsをクリーンインストールすると、Surface Proをまっさらな状態で使い始めることができ、購入当初のような快適さを取り戻せるかもしれない。

    ということで、Surface ProにWindowsをクリーンインストールするための大まかな手順を解説。

    1. 事前の準備:Windowsインストールメディアの作成

    クリーンインストールを始める前に、まずUSBメモリを使ってWindowsのインストールメディアを作成しておく必要がある。

    • 8GB以上のUSBメモリを用意すること。
    • Microsoftの公式サイトからメディア作成ツールをダウンロードし、手順に従ってUSBメモリにWindowsのインストールファイルを書き込む。
      • この作業でUSBメモリ内のデータはすべて消去されるため、必要なデータがないか事前に確認しておくこと。

    2. Surface ProをUEFI設定画面で起動する

    次に、作成したUSBインストールメディアを使ってSurface Proを起動できるように設定を変更する。

    UEFI画面への入り方

    Surface Proの電源を完全に切った状態から、以下の操作でUEFI設定画面に入る。

    1. 音量アップボタン(音量大)を長押しする。
    2. その状態を維持したまま、電源ボタンを押してSurface Proを起動する。
    3. そのまま押し続けると、Windowsのロゴが表示された後、UEFI設定画面が表示される。

    起動順序の変更

    UEFI設定画面(または同様のブート設定画面)に入ったら、起動順序を変更する。

    • 画面内の「Boot configuration」「Boot order」といった項目を探す。
    • 起動順序の一覧で、作成したインストールメディアを挿入した「USB Drive」(または同様の表示)を最上位に設定する。
    • 設定を保存し、UEFI画面を終了(Exit)する。
    • 再起動する前に、USBメモリをSurface Proに接続しておくこと。

    3. Windowsのクリーンインストールを実行する

    起動順序を変更し、USBメモリを挿した状態でSurface Proを再起動すると、自動的にUSBメモリ内のインストールメディアから起動が始まる。

    • あとは、画面に表示されるOSインストール手順の指示に従って操作を進める。
      • 「カスタム」インストールを選択し、既存のパーティションを削除してから新しい領域にインストールすると、完全なクリーンインストールになる。
      • プロダクトキーの入力や、初期設定のスキップ(後からインターネットに接続してライセンス認証を行う場合)など、画面の指示に従って進める。

    インストールが完了し、初期設定が終われば、Surface Proはまっさらな状態で、購入時のような快適さで使い始められるはず。

  • Windows 11の右クリックメニューをWindows 10スタイルに設定する方法

    Windows 11の右クリックメニューをWindows 10スタイルに設定する方法

    reg.exe add "HKCU\Software\Classes\CLSID\{86ca1aa0-34aa-4e8b-a509-50c905bae2a2}\InprocServer32" /f /ve

    管理者モードでコマンドプロンプトを開いて、上記、レジストリ編集コマンドを叩けば元通り。

  • WordPressをSQLiteで動かす方法

    WordPressをSQLiteで動かす方法

    WordPressを動かす際にMySQLデータベースを必須だと思っていないだろうか? 実は、設定を少し工夫することで、データベース不要でWordPressを動かすことが可能になる。正確には、MySQLの代わりにSQLiteという軽量なデータベースを使い、データベースそのものをファイルとしてWordPressのディレクトリ内に格納するのだ。


    なぜSQLiteを使うのか?

    MySQLを構築する手間がなく、サーバーに特別なデータベース設定が不要なため、ローカル環境でWordPressをサクッと動かしたい場合や、簡単なブログをサクッと立ち上げたい場合に非常に便利だ。


    インストール手順

    具体的な手順は以下の通りである。

    1. WordPressの最新版をダウンロードし、解凍する。
    2. SQLite用のプラグインを用意する。
      • GitHubのリポジトリ https://github.com/aaemnnosttv/wp-sqlite-dbsrcディレクトリにあるdb.phpをダウンロードする。
      • 注意点として、ウェブ上にはsqlite-database-integrationという古いプラグインを使う方法が解説されていることがあるが、これは無視してほしい。必ずdb.phpを使うこと。
    3. db.phpをWordPressのwp-contentディレクトリにコピーする。
    4. wp-config.phpを作成し、設定する。
      • wp-config-sample.phpwp-config.phpとしてコピーし、**salt**を設定する。
    5. version.phpを編集する。
      • 通常通りインストールを進めると、データベースのバージョンが古いというエラーメッセージが表示されることがある。これを回避するため、wp-includesディレクトリ内のversion.phpを開き、$required_mysql_versionの値を5.0に設定する。
    6. インストールを実行する。
      • 編集が完了したら、該当のURLにアクセスし、通常通りインストールを進める。
    7. パッチプラグインを導入する。
      • インストールは完了するものの、WordPressの一部の設定(例:ディスカッションの新しい投稿へのコメントを許可するチェックボックス)が保存できない問題が発生する場合がある。これを解決するため、sqlite-integration-update-option-patchというプラグインを導入する。
      • このプラグインは以前、特定のウェブサイトで配布されていたが、現在はサイトが閉鎖されている。Internet Archiveなどを利用して探す必要がある。
    8. パッチプラグインを有効化する。
      • sqlite-integration-update-option-patchをWordPressのwp-content/pluginsディレクトリにコピーし、WordPressの管理画面で有効化する。